知っていますか?地域猫活動 地域猫活動の進め方 知っていますか?地域猫活動 ●飼い主のいない猫(野良猫)に困っている…●家の軒下で子猫が生まれている●お腹を空かした猫や子猫を助けたい●ゴミや畑が荒らされる●猫を増やさないように不妊去勢手術をしたい●糞や尿をされて困るけど自分一人ではできない●鳴き声がうるさい↓解決するために、地域猫活動をしてみませんか? 1.飼い主のいない猫の不妊去勢手術を行う 「効果」新たに子猫が生まれなくなるので、猫の数が増えなくなります。発情による猫同士のケンカや、鳴き声が少なくなります。 2. 猫用トイレを設置し、尿の始末と管理をする 「効果」トイレの場所を定めることで、外壁などに黄尿をすることが少なくなります。 3. 給餌場所を決め、清掃・管理をする 「効果」お腹をすかせて、ゴミなどをあさることが少なくなります。地域で協力し、1~3などの活動を継続して実施していき、困っていることの解決を目指す方法を「地域猫活動」といいます。なぜ飼い主のいない猫が増える?もともと飼われていた猫が捨てられたり迷ったりして、野外生活を送るようになったのが飼い主のいない猫です。猫が繁殖したり、無責任な餌やり行為をした結果、地域では猫が増加していきます。また、不妊去勢手術をしていない飼い猫が外を自由に出歩いていることも、猫が増える原因の一つになっています。 地域猫活動の進め方 モデルケース:猫による被害で困っている自治会 1.情報収集 ●猫による被害は?(黄尿、鳴き声、子猫が増えるなど)●飼い主のいない猫に餌を与えている人はいるのか?●猫の数は?その性別は?●飼い猫なのか飼い主がいない猫なのかの判別は可能か?(首輪、名札など)上記の情報がわかると問題点が把握でき、対策(目標)が立てやすくなります。 2.地域猫活動を行うか自治会主体で決定(会議の開催) ●猫による被害で困っている人や猫の管理に反対する人も参加した話し合いで、自治会として地域猫活動を行うかどうか決めます。●実施が決まったら回覧板、掲示板などを利用し、自治会内での活動への理解を深めます。会議には必要に応じて行政担当者も出席して行います。(地域猫活動の解説など)合意形成後は、会議の席で活動有志を募ることもできます。活動の継続には複数名の協力者が必要です。 3.活動のルール作り ●役割分担やローテーションを決め、自治会の実情に応じた継続可能な無理のないルールを作ります。それぞれの地域において飼い主のいない猫によって困っている内容は異なりますので、情報収集や会議の中で判明した問題点を解決することを目標にします。飼い主のいない猫の寿命は4~5年といわれていますので、実際に数が減っていくには複数年の時間が必要です。▶︎ 活動を始めた当面はこれ以上猫を増やさない、餌やりや糞尿による迷惑防止が目標となることもあります。トイレの設置(場所、清掃、担当など)▶︎ 餌やりの場所の近くにトイレを設置することで、被害をかなり減らすことができるといわれています。餌やりの場所やトイレの周りを片付ける際に、ゴミ拾いなどの環境美化もできると良いです。餌やり(場所、時間、担当など)▶︎ 毎日同じ時間に同じ場所で、地域で管理すると決めた猫のみに餌やりを行います。置き餌(餌を置きっぱなしにする)をしないことが重要です。(食べ残しもすぐ片づける)置き餌は季節によっては腐敗するなど環境の悪化を招いたり、カラスやネズミなどの餌となったり他地域の猫を呼び込んでしまうこともあります。 4.不妊去勢手術 ●飼い主のいない猫を保護し、不妊去勢手術をして元の場所に戻します。地域猫活動に不妊去勢手術は不可欠です◎不妊去勢手術をせず、外を自由に出歩いている飼い猫は飼い主のいない猫が増える原因となりえますので、飼い主の方のご協力も重要です。▶︎ 地域のすべての飼い主のいない猫に手術を行えばだんだんと数が減っていくことになります。岐阜県(岐阜市を除く)では地域猫活動を行う自治会で、飼い主のいない猫であることを確認した猫のみ、動物愛護センターにおいて無料で不妊去勢手術を行います。猫の保護、動物愛護センターへの搬入、元の場所に猫を戻すのは原則自治会で行います。不妊去勢手術後の猫は、手術を実施したことを識別するため耳をV字カットします。 5.その後の管理 自治会で決めたルールに基づき、目標に向けて餌やりやトイレの管理などを行います。●長期にわたる活動になるため、随時、役割分担やローテーションなどのルールの見直しをしながら活動を継続することが重要です。地域猫活動を知った人がその地域に猫を捨てていくことがあるので、捨て猫の防止を徹底します。回覧板や地域の掲示板を利用するなどして、活動状況を周辺住民に周知します。地域猫を飼い猫として飼養する飼い主の方を探すことも重要です。「動物ボランティアとの協力」地域猫活動を自治会のみで実施するのは難しいこともありますので、経験のある動物ボランティアに協力をお願いしながら、活動を実施していく方法もあります。